銚子電鉄沿線、銚子ジオパーク巡り。ジオサイトで銚子の歴史を感じろ!!

 

千葉県銚子市、太平洋に突き出た千葉県および関東地方最東端の「とっぱずれ」の地。

 

東京から約100kmの位置にある銚子市は北を利根川、東と南は太平洋と三方を水域に囲まれた地形となっています。そのためか変化に富んだ海岸線が特徴であり、江戸時代のころから景勝地として愛されてきたようです。

 

その景観は地球の自然が長い長い年月をかけて今の形へと作り上げたものであり、わずかですが現在も変化を続けてるといいます。

 

そして、銚子市では地球の活動によって作られた景色を「銚子ジオパーク」ととして観光地化しています。

 

銚子市全域が「ジオパーク」であり、指定された「ジオサイト」というスポットを巡ることで、その地域の成り立ちや文化などを知ることができるのです。

 

景観を楽しむだけでなく、成り立ちや文化について学ぶ。この観光スタイルを「ジオツーリズム」と呼びます。

 

地球の歴史はとても長いもので、それを見られるのは人間でいうと100年前。その100年の間でも地球の成り立ちの様子を見ることができるのが「銚子ジオパーク」なのです。

 

 

というわけで今回は「銚子ジオパーク」にあるいくつかの「ジオサイト」を選び、実際に巡っていきます。

 

選んだジオサイトは銚子電鉄「外川駅」と「犬吠駅」周辺にある「千騎ヶ岩」「犬岩」「屏風ヶ浦」の3か所です。

 

地球の歴史を感じることができるジオサイトとは一体どのような場所なのだろうか。

 

 

 

8時30分 「外川駅」から「千騎ヶ岩」を目指す


 

銚子電鉄の終点「外川(とかわ)駅」から始まります。昭和ノスタルジー・・・・・。

 

まずは約1km先のジオサイト「千騎ヶ岩(せんがいわ)」に向かってみようか。

 

 

「外川漁港」のある海側へと歩く。ちなみに外川漁港近辺の町は「外川の町並み」と称されるスポットでもある。

 

今では建物の多くは変わってしまいましたが、どこか昔懐かしい漁師町の雰囲気が漂います。坂道を中心とし多くの路地が伸びているのが特徴です。

 

とても静かな場所ですが漁業が最盛期だったころは活気にあふれ、銭湯が5軒もあったとか。

 

 

駅から徒歩5分で外川漁港が見えてきた。漂う海の香りと心地よい潮風・・・・・。

 

 

漁港の奥に大きな岩が見えるのだが、あれが「千騎ヶ岩」だろうか。

 

 

看板もあるので間違いなさそうだ。

 

 

徒歩15分でジオサイトの一つ「千騎ヶ岩」につきました。高さ約18m、周囲約400mの岩で、砂岩と泥岩で構成される千葉県最古の地層のようです。できた年代は明確ではありませんが約2億年~1.5億年のジュラ紀と推定されています。

 

「千騎ヶ岩」の名前の由来は、源義経(みなもとのよしつね)が千騎の兵をもってたてこもったという伝説からきているようだ。

 

 

「千騎ヶ岩」付近からは外川の町並みがよく見える。坂道の上にたくさん建物が建っています。

 

 

 

9時 「千騎ヶ岩」から「犬岩」を目指す


 

次は「犬岩」に行ってみる。「千騎ヶ岩」から徒歩5分で着きます。

 

 

ジオサイトの場所を示す看板が再び。看板にいるキャラクターは銚子ジオパークPR大使の「ジオっちょ」です。

 

 

看板の先には岩場が見える。犬岩はどれかな?

 

 

どうやらコチラがジオサイトの一つ「犬岩」のようです。確かに岩の形が耳を立てた犬のように見えますね。地層は先ほどの「千騎ヶ岩」と同じくジュラ紀のものと推定されています。

 

源義経が奥州に逃れる時に置き去りにされた愛犬が七日七晩泣き続け、八日目に岩に姿を変えたと伝えられています。

 

なんとも不思議な形の岩ですね~。

 

 

 

9時10分 「犬岩」から「屏風ヶ浦遊歩道」を目指す


 

次は「屏風ヶ浦遊歩道」に行きます、犬岩から徒歩約15分です。

 

「屏風ヶ浦(びょうぶがうら)」とは銚子市の南部に広がる距離約10kmの断崖絶壁の事で、数あるジオサイトの中でもかなり規模の大きなものとなっています。

 

 

看板に書かれた「屏風ヶ浦」「銚子マリーナ」のほうへ進む。

 

 

ヤシの木(?)が並ぶ銚子マリーナを抜ける。

 

 

銚子マリーナの海水浴場、海の奥に山のようなものが見えますね。あれが「屏風ヶ浦」です。

 

 

そして銚子マリーナからの屏風ヶ浦の一部には遊歩道が整備されており、近くを歩いて地層などを観察できるようになっている。

 

 

遊歩道を歩く。隣には屏風ヶ浦の地層が見えます。

 

屏風ヶ浦の断崖絶壁は銚子市から旭市まで約10kmに渡って続いています。高さ約20m~60mの断崖絶壁は波による浸食により形成されたもので、しま模様の地層がむき出しになっています。

 

地層からは地球の気候や地殻変動、火山活動の歴史などが読み取れるだけでなく崩落した岩からは貝殻の化石やそこで生息していた生物の痕跡が残っている貴重な場所でもあるのです。

 

さらに屏風ヶ浦は国の名勝及び天然記念物にも指定されています。イギリスのドーバー海峡にある「ホワイト・クリフ」に似ていることから「東洋のドーバー」とも呼ばれています。

 

 

崖の下にくぼんだ穴があります。これは波に寄って削られた「波食窪(はしょくぼ)」という穴です。

 

波による浸食は著しいものであり、年間50cm~100cmも削られていたといいます。浸食を防ぐため1960年代には消波ブロックが設置され、崖の削られるスピードを1ケタ小さくすることに成功しました。

 

 

亀裂のある個所がある。地層が重みでずり落ちて亀裂が入ったと考えられています。

 

 

いくつかの穴があいている。下の穴は波によって削られた「波食窪」だが、上二つは人の手によって掘られた穴のようです。

 

調査のため地層の一部を掘ったとか?

 

 

遊歩道の一番奥は工事中で行けなかった。

 

 

以上、雄大な景色を誇る名勝「屏風ヶ浦」からでした。遊歩道があるので手軽に景色を楽しむことができますね。

 

 

 

9時50分 「屏風ヶ浦遊歩道」から「犬吠駅」を目指す


 

次は「犬吠駅」に向かいます。海から内陸部に入っていく。

 

 

山の上にあるのは「地球の丸く見える丘展望館」、千葉県北総地域で最も高い愛宕山の頂上に位置する展望館です。入場料を支払うことにより景色を楽しむことができます。

 

ちなみに展望館のある愛宕山はジオサイトの一つである。千葉県最古の地層で、ジュラ紀(約2億年~1.5億年)にものと推定されています。

 

展望館からどのような景色が拝めるのか、詳しくは記事下の関連記事をご覧ください。

 

 

展望館付近からは「犬吠埼灯台」が見える。銚子市を代表する観光スポットです。

 

 

コチラは「満願寺(まんがんじ)」。犬吠駅から徒歩10分と近い。

 

祀られている「一願観音」は願いをかなえる観音様として知られている。境内の満願堂には西国・坂東・秩父・四国から188か所ものご本尊が祀られていて、満願寺に参拝すると188か所のお寺をお参りしたのと同じご利益があると言われているようだ。

 

 

境内を歩く。なかなか立派な寺院だ。

 

 

シンボル的存在、金色の「開山大塔」。外から直接入ることはできず、本堂から入る仕組みになっています。

 

 

本堂の中は撮影禁止なのでご想像にお任せいたします。「満願寺」は犬吠駅から近いので気軽に立ち寄ることができるでしょう。

 

 

そして「犬吠駅」に到着!!屏風ヶ浦から展望館、お寺を経由して3.5kmです。

 

 

犬吠駅構内にはお土産屋さんがあり、名物のぬれ煎餅などを買うことができます。たくさん買って銚子電鉄に貢献しましょう!!

 

 

銚子電鉄の新たな名物「まずい棒」も欲しかったが品切れだった・・・・・。まさかこんなに売れるとは銚子電鉄も想定外だったのでは?

 

 

犬吠駅構内には銚電写真館「中井精也ギャラリー」というものがある。東京都出身の鉄道写真家が作ったギャラリーです。

 

入場には150円の入場券が必要となる。駅員から買いましょう。

 

 

扉を開けるとぬれ煎餅手焼きコーナー。ギャラリーは階段を上って2階にある。

 

 

階段を上るとプラレール。子どもが遊べるスペース。

 

 

昭和の銚子電鉄というギャラリー。白黒写真なのが雰囲気ある。

 

 

たくさんの乗客と切符の販売を行う車掌。

 

銚子電鉄は今でも上の写真のように車掌が切符の販売を行っています。それは昭和の頃から変わっていないのです。

 

 

こちらは近頃の写真。本銚子駅にたくさんの小学生がいます。

 

本銚子駅には小学校があるため、銚子電鉄は小学生の通学の足としても一役買っています。

 

 

ギャラリーの一番奥には鉄道のジオラマがある。場所のモデルはないですが、いすみ鉄道や小湊鉄道の景色を取り入れているようです。

 

 

ジオラマをよく見るとぬれ煎餅を販売する人がいたりキャベツを収穫する人がいたりと銚子っぽさが感じられます。

 

 

 

以上で銚子電鉄沿線、銚子ジオパークのジオサイト巡りはおしまいです。今回回ったジオサイトはほんの一部であり、全部で20か所ぐらいはあります。

 

種類は多いですが大半は銚子電鉄付近にあるようです。地球の成り立ちの一部のその目で見て、思いに馳せる事が出来る場所。それが銚子ジオパークなのです。

 

 

銚子電鉄沿線巡りは次回も続きます。

 

 

 

今回のルート


 

外川駅(1.2km)→千騎ヶ岩(1.3km)→犬岩(1.3km)→

 

→屏風ヶ浦遊歩道(2.6km)→満願寺(700m)→犬吠駅

 

 

 

 

2019年08月28日|銚子電気鉄道:外川, 犬吠